2019/05/09更新
「おまかせ」は美容師の悩みの種?失敗しないカウンセリング術とは
仕事
美容師をしていると「おまかせでお願いします」と言われることって結構あるのではないでしょうか?
お客さんにおまかせと言われたとき、悩んでしまう人もいればチャンス!と感じる人もいるかもしれません。
おまかせのオーダー、どうしたら失敗せず満足してもらえるのか考えてみましょう。
おまかせのオーダーは悩みの種?
お客さんからおまかせのオーダー。
カットやカラー、パーマあるいは全部おまかせということもあるかと思います。
何度も担当しているお客さんならまだしも、初めてのお客さんからのおまかせは悩んでしまうこともありますよね。
おまかせされたはいいものの、仕上がりに満足してもらえず残念な結果に終わってしまうケースは最悪です。
施術後のトラブルを避けるためにも、お客さんがなぜおまかせしたいのかを上手に探る必要があります。
お客さんはなぜおまかせしたいのか
お客さんはなぜ美容師にお願いしたいのか?その心理は大きく分けて2つあります。
イメージを変えたい
まずはイメージを変えたいと思っている人。
自分のこだわりや好みを伝えて施術をしていると、つい同じような雰囲気になってしまう人や、心機一転ガラッとイメチェンしたいと思っている人がおまかせする場合です。
自分に似合う髪型がわからない
ずっとロングだったけどバッサリ切りたい、でもショートのヘアスタイルってよくわからない
というように、何かに悩んでいたり、わからないと思っている人が多いです。
そのとき流行のスタイルやカラーなどの知識を交えながら提案していくと、イメージが固まりやすくなります。
こだわりがあまりない
こうして欲しい!と強いこだわりはなく、美容師さんにおまかせしたい人もいます。
美容院でさっぱりして清潔感を出したい
気分転換に美容院に行きたい
と感じている人が多いかもしれません。
このタイプの人は、これまでのスタイルで悩みはあまり感じていない、気づいていない場合もあります。
「もう少し軽くすると今よりドライヤーが楽になるかも」というような、付加価値を提案できるとお客さんも気づいていなかった問題を解決できるかもしれません。
失敗しないためのカウンセリング術
おまかせをオーダーする人の中にも、こだわりたい人、こだわりがない人がいます。
担当したお客さんはどちらなのか、どんな好みや嫌いなスタイルがあるのかを聞き出すカウンセリング力が最重要になります。
具体例×提案で聞き出す
見極めのためだからと「何かこだわりはありますか?」と唐突に聞いてしまっては、困らせてしまう場合も。
お客さんは美容師とは違い、髪のプロではありません。
「こだわりとは…?」
という状態になってしまうかも。
こちらが具体例と一緒に提案できると、お客さんも具体的に答えやすくなります。
「今はアッシュ系のカラーが流行っていますが、好みの色味とかはありますか?」
「段を入れるとワンカールにしたとき動きが出るんですけど、普段のセットはどうしてますか?」
という感じです。ただ単に、
「好みの色味とかはありますか?」
「普段のセットはどうしてますか?」
と聞くより、どうしてその質問をされたのかわかる方がお客さんも答えやすく、美容師にとって知りたかった情報が得やすくなります。
自分のイメージをお客さんに伝える
お客さんから聞き出した情報をもとにイメージを固めていくと、陥りやすいのが
お客さんのイメージ=自分のイメージ
と思い込んでしまうこと。
一緒に相談しながら決めていると、お客さんのイメージはこうなんだ!と思い込んでしまいがち。
イメージするのはもちろん必要ですが、完全な思い込みは失敗に繋がってしまいます。
「仕上がりの長さはこれくらいになります」と簡単に再現してみたり、「これくらいの明るさを目指しましょう」と写真やサンプルを見せたり、お互いの認識をしっかりすり合わせましょう。
聞き出す力が大事
聞く力、伝える力は美容師にとって重要な技術です。
質問の仕方は定型化しやすいので、カウンセリング前に「どうやって聞き出すか?」と一度考えてみるといいかもしれませんよ!
そして、自分のイメージを伝える、見せることも忘れずに行なってくださいね!